肥前磁器作家・藤吉憲典さんの作品展「藤吉憲典個展」が現在、博多阪急(福岡市博多区博多駅中央街)3階特別室で開催されている。
肥前磁器は、佐賀県の有田地域を中心に磁器の技法で作られている焼き物の総称。藤吉さんは1966(昭和41)年熊本県生まれ。有田焼の窯元で和食器のデザインや商品開発を担当しながら、肥前磁器作家としての技術を習得した。1997(平成9)年に佐賀県江北町に「花祭窯」を開き、独立。2012(平成24)年に同窯を福津市に移した。土こねから成形、絵付けまで全ての制作工程を独りで行う。
博多阪急での個展は昨年に続き2回目。前回は、ぐいのみや徳利など酒器を中心に展示したが、今回は向付や小皿などの食器を中心に、アート作品4点と書道作品6点合わせて約200点を展示する。一部の食器は販売。一部は注文制作を受け付ける。
藤吉さんは「福岡にも小石原焼といった焼き物の産地があるが、焼き物についてあまり知られていないように思う。あまり知らない方にも焼き物や肥前磁器について知ってもらえる機会になれば」と話す。
開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。23日まで。