石蔵酒造の酒蔵開きが2月29日・3月1日、博多百年蔵(福岡市博多区堅粕1)で開催される。
今年は初めて平日のみの開催となる同イベント。同社の石蔵利憲専務は「近年は、酒蔵の雰囲気とそこで飲むお酒を楽しみにしている方がより増えていると感じる。街の中の酒蔵として特徴を出すことも考え、仕事帰りに酒蔵で新酒を楽しむ体験を提供できれば」と平日開催を決めたという。
期間中は、酒蔵開き限定のたる酒や「純米大吟醸」「しぼりたて純米酒」「スパークリング清酒」など10種類の日本酒飲み比べコーナーを設ける。今年は、「コロナ禍が明けるまで、じっくり熟成させよう」とあえて熟成させた酒「熟成大吟醸」も同イベント限定で用意する。飲み比べチケットは10枚1,000円で、1杯当たり2~4枚。搾りたての新酒をはじめとした酒の販売や、ノンアルコールの甘酒の振る舞いもある。
フードコーナーでは、博多百年蔵の和食の板前が作る「おつまみプレート」を数量限定で用意するほか、「西門蒲鉾(かまぼこ)」(上呉服町)の「天ぷら蒲鉾」や、おでん、唐揚げ、牛すじ煮込み、フランフルト、酒かすを使ったシフォンケーキなど約10種類の料理やおつまみ(400円~)を提供する。フードは現金販売のみ。
このほか、今年も酒蔵の中を「アダチ宣伝社」(南区)による「チンドン屋」のパフォーマンスが練り歩く。
石蔵さんは「酒蔵開きは、地域の皆さんに百年蔵の酒を楽しみ、愛着を持ってもらうための大切なコミュニケーションの場と考えている。博多の地酒と、百年を超える酒蔵の雰囲気を楽しんでもらえれば」と来場を呼びかける。
開催時間は14時~20時。