櫛田神社(福岡市博多区上川端町)で2月3日、「豆まき神事」が行われた。
「豆まき神事」は、同神社で開催される節分行事。今年の年男・年女などが舞台から豆をまく。今年は同日に初日を迎えた博多座2月公演「二月花形歌舞伎」に出演する松本幸四郎さん、市川染五郎さん親子ら俳優7人が、10時の回に参加した。
曇りで小雨もちらつくあいにくの天気だったが、「鬼は外、福は内」の掛け声で豆まきがはじまると、幸四郎さん、染五郎さんらは集まった多くの参拝客へ笑顔で応えながら、約10分間の豆まきを楽しんでいた。参拝客は、高く舞い上がった豆を受け取ろうと必死な様子を見せながらも、「鬼は外、福は内」の掛け声を言いながら笑顔を見せ、終始盛り上がりを見せた。
最後は博多座社長の貞刈厚仁さんの掛け声で、博多の風習「博多手一本」で豆まきを締めた。貞苅さんは「博多座は、開業25周年の記念すべき年。今年は歌舞伎を3回上演するが、二月花形歌舞伎で先陣を切ってもらうので、豆まきに来場の皆さまも劇場へ来てもらえたら」と呼びかけた。幸四郎さんは「私の母は福岡の出身。第二の故郷として、博多は特別な地。精いっぱい、熱い、熱い舞台を務めるので、来場してもらえたら」と、公演への意気込みを語った。