展示会「工芸製本展II」が現在、「レイメイ藤井 ペーパーイン」(福岡市博多区古門戸町、TEL 092-262-2264)のギャラリーで開催されている。
製本工房「1F右」(南区大楠3)を主宰する、製本家のヒラヤマトモコさんが手がけた工芸製本の展示会。2019年4月に同ギャラリーで初めて開催し、本展が2回目となる。ヒラヤマさんが客として同店を利用していたことがきっかけで、福岡では珍しいという「工芸製本」の展示会開催に至った。
工芸製本は、製本から表紙の装飾まで全て手作業で仕上げるヨーロッパの伝統的な製本技法。装飾以外に60以上の工程があり、1冊に1年以上かけて仕上げる場合もあるという。
会場では、ヒラヤマさんがこれまでに手がけた新作を含む作品26点、製本工房「1F右」の生徒による作品11点が並ぶ。そのほか、製本の糸かがりをするための「かがり台」や、製本に使う道具、フランスで行われる展示会の映像などを展示する。
4月7日と12日には、ワークショップを開催。ステッチノート製作体験や、交差式製本のワークショップを開催する。
ヒラヤマさんは「『工芸製本』はなじみのない人や知らない人も多い。こんな世界があるのだと知ってもらえれば」と話す。
開催時間は10時~18時(最終日は17時まで)。土曜・日曜・祝日休館。入場無料。ワークショップの参加費は材料費込みで4,500円。要事前申し込み。申し込みは電話とメールで先着順に受け付ける。今月15日まで。