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川端通商店街で博多祇園山笠の吊り下げバナー 100年の歴史が詰まった写真32枚

「一番山笠土居流 1979(昭和54)年」

「一番山笠土居流 1979(昭和54)年」

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 川端通商店街(福岡市博多区上川端町)で現在、「博多祇園山笠」の写真の吊り下げバナー「博多祇園山笠 今昔物語」が掲出されている。

「七番山笠大黒流 朝山 1974(昭和49)年」

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 「博多祇園山笠」は櫛田神社(福岡市博多区上川端町)の奉納神事で、毎年7月1日から15日にかけて開催される770年以上の伝統がある祭り。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、昨年に続き、2年連続で「博多祇園山笠」の「舁き山(かきやま)」行事の延期が発表された。川端通商店街の上川端商店街振興組合と川端中央商店街振興組合では、合同で「来年こそは山笠の完全開催を目指す博多商人の心意気を感じてもらいたい」と企画した。

 吊り下げバナーには、1919(大正8)年から2019(令和元)年までの「博多祇園山笠」100年の歴史が詰まった写真 32 枚を両面に印刷している。写真は、上川端商店街が所属する「土居流」、川端中央商店街が所属する「大黒流」、上川端商店街で運営する「上川端通」などの懐かしい白黒写真から最新のカラー写真まであり、商店街や個人が所蔵している貴重な記録を見ることができる。全長約400メートルの商店街16カ所に躍動感あふれる写真が揺れる風景は、この時期の熱を帯びた博多の街が思い出され、来年への意気込みと期待が伝わってくる。

 上川端商店街振興組合の正木研次さんは「ぜひ商店街に足を運んで、山笠の雰囲気を味わってもらいたい。コロナで闘病中の人や医療従事者には報道を通じて見てもらうことが、今の大変な状況の中で少しでもエールを送ることになれば」と話す。

 掲出は6月28日まで。

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