博多百年町家で絵画展「はかたの祭り 正月編」-地元出身の画伯描く

写真と見違えるような城戸さんの緻密な作品。「写真と違うのは、その場にいるような臨場感」(立石さん)。

写真と見違えるような城戸さんの緻密な作品。「写真と違うのは、その場にいるような臨場感」(立石さん)。

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 博多百年町家(福岡市博多区大博町)のギャラリーで1月5日、博多出身の画伯、故・城戸久馬之進(くまのしん)さんの絵画展「はかたの祭り 正月編」が始まった。三男で画家の久務(ひさむ)さんが所有する久馬之進さんの作品を、同施設の立石武泰さんが借りて開催する。

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 久馬之進さんは、中洲地区で最大21館あった映画館で「荒野の七人」を手がけるなど、昭和30~40年代に「映画看板の神様」と呼ばれ映画広告業界で活躍。45歳で引退後から晩年までは、四季の博多の祭りをテーマにした油絵を描き続けた。

 昨年1月に行われた、福岡女子商業高校と韓国のソウル女子商業高校の日韓文化交流では「筥崎宮玉せせり」や「十日恵比寿」の徒詣り(かちまいり)の絵が交流の場で展示され、友好に一役買った。

 博多の祭りをテーマにした同ギャラリーの開設は今年で3回目。ギャラリーでは60号(130センチ×97センチ)で描かれた「玉せせり」など、光の描き方や群像の緻密(ちみつ)さが特徴の大小合わせて6点の油絵を展示する。

 立石さんは「油絵でこれだけ光りを表現しているのはとても珍しく、手の大きさでわかるデッサンのうまさを見てほしい」と話す。

 開廊時間は11時~19時(土曜のみ14時~)。入場無料。

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