川端通商店街(福岡市博多区上川端町)で6月16日から、博多祇園山笠のイラストと博多弁で新型コロナウイルス予防や収束を願う垂れ幕が掲出されている。
川端中央商店街と上川端商店街の2つの商店街から成る川端通商店街の若手有志が企画した今回の垂れ幕。新型コロナウイルスの影響から外出自粛が求められる中、「何かできることはないか。商店街に来た人が見て心が温かくなるような、頑張ってるなという思いで見てもらえるようなものを」という思いで取り組んだ。
今回の垂れ幕は、漫画家・長谷川法世さんが描いた博多祇園山笠のイラストに、博多弁でコロナ対策や収束を願うフレーズ「ソーシャルディスタンスば守ろうね」「コロナに負けんばい 疫病退散!」「ようと手ば洗いんしゃい」「コロナが早よ収まりますように」を記した4パターン。イラストは博多祇園山笠の時に制作している手拭いに描かれた、長谷川さんの歴代のイラストからフレーズに合ったものを抜粋している。垂れ幕のサイズは、縦2.4メートル×横3.6メートルと、縦2メートル×横3メートルで計6枚掲出する。同商店街のアーケードでは、普段はいろいろな博多弁の「博多弁番付」垂れ幕を掲げている。
このほか、7月1日からは商店街の各店舗で、疫病退散を願った「アマビエうちわ」を来店客に配布する。うちわのイラストは、博多人形師の田中勇さんによるもの。うちわは5000本用意しており、無くなり次第配布終了。
上川端商店街振興組合は、今回の取り組みについて「今年は山笠が延期となってしまったが、商店街に来てくれた方々に垂れ幕を見てもらい、山笠の気分を味わってもらいたい。少しでも笑顔になれるようになれば」と話す。
垂れ幕の掲出は7月31日まで。