博多座4月公演「雪まろげ」に出演する高畑淳子さんと榊原郁恵さん(榊は木へんに神)が2月21日、福岡を訪れ、公演について意気込みを話した。
1980(昭和55)年に森光子さん主演で初演し、2007年まで上演された傑作喜劇「雪まろげ」。2016年に高畑淳子さん主演で9年ぶりに復活し、これまで500回以上を上演している。
物語は、昭和50年代の青森・浅虫温泉を舞台に、高畑さん演じる温泉芸者・夢子(ゆめこ)がついた小さなうそが、芸者仲間など周囲を巻き込んだ大騒動に発展する様子を描く。
「博多座出演は初めて」という高畑さんは「博多座は完成時、すごい劇場ができたぞと仲間内の間で評判だった。評判の高い博多座を熱くしたい。プレッシャーもあるが、みなさんの力をお借りして、喜んでもらえる作品にしたい」と笑顔を見せる。
夢子のライバル芸者を演じる榊原郁恵さんは「私にとっては初挑戦のような役どころをいただいた。昨年に続きまたこの博多座に来ることができてうれしく思う」と話す。
お互いの印象について、高畑さんは「郁恵さんの、開演前は着物に筋が入るからと絶対に座らない姿や、劇中のけんかのシーンで涙を流す姿など、そうした細かいところに感動する」と話す。榊原さんは「高畑さんは器が大きい方なので、思い切り向かっていけば自分も大きくなれるかなと感じる」と話す。
高畑さんは「森さんの代表作である雪まろげに大抜てきいただき、身に余る光栄だと思っている。出演者一同、精魂込めて演じたい」と意気込む。
公演日は4月24日~29日。チケットは、A席=1万3,000円、特B席=1万円、B席=7,000円、C席=4,000円。