西鉄シティホテル(福岡市中央区大名2)が運営する博多湾レストランシップ「マリエラ」で11月9日、福岡県が出会い応援事業として開催しているお見合いパーティーが初めて行われた。福岡県地域福祉財団(春日市)が行う「新たな出会い応援事業」の一環で、不動産事業を手がける中央開発(南区柏原6)が主催する。
同財団では2005年から同事業を行っており、昨年11月~今年8月に開催したイベントは計133回を数え、延べ3,355人が参加、294組のカップルが成立しており、成婚者も多く出ているという。「毎回楽しめて、記念になるロケーションを選んでいる」という同パーティー。今回は、マリエラ側の協力を得て開催に至った。
この日の参加者は主に30代の男女各16人。ベイサイドプレイス博多埠頭(博多区築港本町)から乗船すると早速パーティーがスタートした。8テーブルに男女4人でスタートし、8分ごとに男性がテーブルを替わる。食事が始まると、最初は硬くなっていた参加者も、沿岸のYahooドームや福岡タワー、マリノアシティの観覧車と景色が変化していくロケーションに会話が弾み始めた。
全員の顔合わせが済むと、デザートビュッフェとともにフリータイムに入り、自然とデッキに出て話を弾ませるカップルも。参加した女性も「『つり橋効果』があるといいですね」と心地よく揺れる船内のパーティーを楽しんでいた。心理学では、つり橋の上で男女が出会うと、通常の状態で出会った場合と比べ、互いに強い好感を覚えると言われる。
企画を担当した同財団振興課の山崎雅子さんによると今回のパーティーでのカップル成立は仲介も含め5組。ほかにも下船後に男女でお茶をしていたようだといい、「いつもとは違うシチュエーションで準備は大変だったが、開放感があって良かったのでは」と話している。「出会いは待っていても来ないので、思い切って参加して、いいご縁をつかんで帰ってもらいたい」とも。
同事業のイベントは月に約15回開催しており、市内のホテルや飲食店を中心にパーティーを開催している。参加費は1,000円~4,000円前後。今後、福岡サンパレス(築港本町)でボジョレ・ヌーボーの解禁にちなんだイベントや、バスツアーなどのイベントを企画している。