5月に博多座(福岡市博多区下川端町2)で公演を行う宝塚歌劇花組のトップスター・明日海りおさんと娘役・仙名彩世さんが3月30日、福岡を訪れ公演に向けて意気込みを語った。
明日海さんは当時配属されていた月組で2008年に新人公演初主演。2013年に花組へ移り、2014年にトップスターに就任した。仙名さんは入団当初から花組に配属され、2017年に同組トップ娘役に就任している。
上演されるのは、1976(昭和51)年に花組で初演された万葉ロマン「あかねさす紫の花」。博多座では2002年に上演されて以来、16年ぶりの上演となる。飛鳥時代を舞台に、中大兄皇子と大海人皇子、歌人・額田女王の3人の恋愛模様を描く。今回の公演では中大兄皇子、大海人皇子、仏師・天比子の3役が役替わりで演じられることも注目されている。併せて、2017年に宝塚大劇場・東京宝塚劇場で上演された、パリを舞台に「ワインを飲んで見る数々の夢」をテーマにした「Santé!!(サンテ)~最高級ワインをあなたに~」も上演される。
博多座での公演を楽しみにしていたという2人。明日海さんは「劇場の雰囲気も好きで、過去に博多座で公演した際、見に来てくれるお客様がとても温かいと感じた」と話し、「おいしい食事も楽しみたい」と笑顔を見せる。
チケットはすでに完売しているが、博多座の宝塚公演では初となるライブビューイングを全国各地の映画館で実施することが決まっている。公演に向け明日海さんは「博多座に来ていただける方に元気になってもらえるような舞台ができるよう頑張りたい」、仙名さんは「映画館から応援してくださっている方もいるんだ、という思いも持ちながら公演できることは幸せ」と話す。
公演は5月4日~26日。劇場上演分は完売。ライブビューイングは5月12日・25日の公演を中継する。チケット料金は4,300円。