博多織の世界に飛び込み、伝統を受け継いでいくヒロインの姿を描くドラマ「博多 はたおと」のロケ風景が9月25日、博多織デベロップメントカレッジセンター(福岡市博多区博多駅南1)で公開され、ヒロインを演じる星野真里さんと師匠役の竜雷太さんが会見に臨んだ。同ドラマの制作はNHK福岡放送局。
同ドラマは、博多の伝統工芸である博多織の職人養成学校に入学したヒロインが、病床に伏せた祖母の思い出の帯を再現しようと、成長しながら伝統を受け継いでいく物語。市内では御供所町などでロケが行われ、地域住民が伝統芸能を披露するなどのシーンもあるという。星野さんの機織りのリズムは「びっくりするほど飲み込みが早かった」(指導に当たった伝統工芸士の渡辺福夫さん)という。
ドラマのワンシーンを披露した星野さんと竜さんは、実際に和服に袖を通し、真剣な表情を見せた。その後行われた会見では、地域住民との共演に「博多の人に温かいおもてなしを受けて、地元を誇りの思っていることがすごくよかった」と話し、竜さんも「以前博多湾を舞台に演じたことがあり、懐かしかった」と博多の町でのロケを堪能していた。
また星野さんはロケ中、ラーメンやもつ鍋を食べたことや、劇中でも使われたかまぼこの老舗「博多西門蒲鉾」(上呉服町)の天ぷらがおいしかったことを明かしたほか、見どころについて、「自分の決めた道を遂げていく姿を、見ている人に伝えたい」と話した。
放送は12月12日19時30分~20時43分、総合テレビ(九州沖縄ブロック)で放映される。