特集

博多の街をキャンパスに
「はかた大学」開校1周年

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■博多の街がキャンパスに

カフェや神社、屋外など博多の街をキャンパスにして、フードやビジネス、カルチャーなど多様なジャンルの講座を開く「はかた大学」。博多の街に興味がある人なら年齢や国籍も関係なく、誰でも「学生」になれ、ホームページでの登録のみで無料で「入学」できる。

「博多の街の活性化はもちろん、博多の社会人が学べる場を増やしたい」と「はかた大学」の事務局を務める麻生塾(福岡市博多区博多駅南2)の清﨑昭紀さん(同協議会「はかた学びプロジェクト」のプロジェクトリーダー)が企画を発案。今では20代から70代まで約500人が「学生」登録をしているという。

いわゆる「教室」は、街のあちらこちらにある。開校から1年、博多の歴史や文化を学ぶ開校記念イベントを皮切りに、住吉神社能楽殿で朝ヨガを行う「神社でヨガ・ヨガ」、円覚寺で南方流茶道を学ぶ「お寺でチャ・チャ・茶」、「デキる大人は知っている。マナーの本質!」「大人のこだわり珈琲学~博多でビターな夜を過ごす~」、博多阪急とのコラボ企画「ファッションコーディネート体験講座」など、ビジネスシーンに役立つものから食やファッションをテーマにしたものまで、博多の街のあらゆる場所で計11講座が開かれた。

開催時間は、早朝や仕事帰りに参加できる時間帯が主で、30代~40代のビジネスマンを中心に、平均で各講座約20人が参加しており好評という。

■ビジネスにつなげたい

今年は、学生同士の交流を目的とした博多の街について学ぶ連続講座「学ばナイト」やマネー講座、円覚寺での禅ヨガと茶道体験、博多の正月料理講座、落語の楽しみ方やマナーを学ぶ講座など、バラエティーに富んだ講座を予定しているという。

「将来的には、博多で活躍する人のスキルアップにつなげたい」と清﨑さん。地元企業との連携も視野に入れており、「はかた大学をきっかけに人の輪を広げ、具体的な商品開発やビジネスマッチングが生まれることを期待したい」と話す。「そうして地元の企業が元気になることが、結果的に街の活性化につながるのでは」。

取材・文/編集部 秋吉真由美

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