東長寺・五重塔の計画概要明らかに-街づくり大学で住職が公表

本堂で五重塔の計画を発表する第51代住職の藤田紫雲さん

本堂で五重塔の計画を発表する第51代住職の藤田紫雲さん

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 東長寺(福岡市博多区御供所町)本堂で5月26日、2006年から年に数回開催している「御供所街づくり大学」が開催され、同寺・五重塔の計画概要も明らかになった。主催は福岡市御供所公民館(同区御供所町)。

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 東長寺は806年に真言宗の開祖である空海(弘法大使)が建立し、国の重要文化財である千手観音菩薩や、筑前藩主黒田家の墓がある。1993年には木造坐像では日本一の大きさである福岡大仏も完成している。

 「博多の歴史を学ぶ-弘法大使と東長寺-福岡大仏と五重塔-」と題した今回の講座では、第51代住職である藤田紫雲さんが、同寺の成り立ちや福岡大仏・五重塔の建設の経緯について話を行った。

 毎年10万人が宗派を問わず参拝に訪れる同寺の、弘法大使の広い教えや成り立ちの話に、会場を訪れた約120人の受講者は真剣に聴き入っていた。藤田さんは時折冗談も交えながら軽快に話を進め、建立計画中に仏師と訪れた広島の厳島神社のおみくじに運を託したというこぼれ話も飛び出すなど、会場には笑いがこぼれる場面も。

 講演では、福岡では初めて建立を計画している五重塔についても触れ、四万十川上流の樹齢150~300年の土佐ヒノキ1,200本を使うことや、佐賀県天山の石を使うことも明らかにした。

 藤田さんは「博多は日本で最初の文化や宗教都市であり、地元の人も胸を張ってほしい」と話し、五重塔については「大勢の方に来ていただき、参拝していただけるようなものを作りたい」と話す。

 7月からは建立に使用される9,000枚の瓦の供養を行う。五重塔はの完成予定は2010年12月で、翌2011年春に一般公開を予定している。

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