現在、ユナイテッドシネマキャナルシティ13（福岡市博多区住吉1）などで公開中の映画「食堂かたつむり」主演の柴咲コウさん、富永まい監督が来福、会見を行った。

　失恋のショックで声を失った倫子（柴咲さん）は、幼いころからなじめなかった自由奔放な母・ルリコ（余貴美子さん）が暮らす田舎へ戻り、1日1組だけが来店する小さな食堂を始める。いつしか倫子の店「食堂かたつむり」で食事をすると願いがかなうとのうわさが広がり、人気を集めていく。一方、料理を通して母との距離も縮まろうとしていた…。原作は小川糸さんの同名小説。

　「せりふがなくて楽と正直思いました（笑）」と柴咲さん。「でも言葉ではなく表情で表現しなくてはいけないので苦労した」とも。監督が「親子2人の芝居に感動した」という、母親役の余さんについては「カメラマンに本当の親子に見えると言われてうれしかった」（柴咲さん）と振り返る。

　劇中に登場する料理はすべて柴咲さん本人が作ったという。「1人で食べる料理にも愛情を込めて作ってみて」（柴咲さん）とアドバイスも。