映画「サイドウェイズ」の公開に先駆けて10月3日、主演の小日向文世さんが来福、会見を行った。

　小日向さん演じるキャリアも私生活もさえないシナリオライター・道雄（小日向さん）。結婚を控え、独身最後の日々を謳歌（おうか）したい親友・大介（生瀬勝久さん）に誘われて、カリフォルニア・ワインの聖地ナパ・バレーを目指す1週間のドライブ旅行に出る。そこで偶然、20年前に道雄が勉強を教えていた麻有子（鈴木京香さん）と再会。一方、大介は麻有子の友人・ミナ（菊池凛子さん）と意気投合。彼らの旅にはどんなゴールが待ち受けるのか…。第77回アカデミー賞で脚色賞に輝いた「サイドウェイ」のリメークで、撮影は全編海外ロケ、海外スタッフで行われた。

　「英語は苦手だが海外スタッフが撮る日本映画の新鮮さに、ただ挑戦したい一心で撮影に臨んだ」と小日向さん。一方で、「うまくコミュニケーションが取れず苦労した点もあった」と振り返る。

　ワイン好きという小日向さんだが、「現地ではワインがおいしくてびっくり。撮影中はブドウジュースを飲んでいるが、その日収録の最後のシーンでは本物を飲んだりしたこともあった」と明かす。共演者については、「唯一日本語が通じるので、いつも一緒。集まっては良く飲んで楽しんだ」とも。

　同作は10月31日、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13ほかで公開。