冷泉荘(福岡市博多区上川端町)と石井ビル(中央区大名1)で7月4日に行われる「古いもの市」に、福岡市内のアンティークショップや生活雑貨店など12店舗が出店する。主催は冷泉荘事務局と同施設内の「marm」。
どちらもリノベーションされた趣のある物件で、「使われなくなった『もの』を通じて古い街並みや古いものに触れてもらいたい」と約1年前から企画、「marm」の池田麻衣子さんが声をかけて実現にこぎ着けた。護国神社(中央区)や筥崎宮(東区)で年2回ほど開催される「蚤の市」以外での屋内イベントとして大規模なものは、今回が初めてだという。
冷泉荘では市内の雑貨店などが出張出店。9部屋を使用し、フランスのアンティークショップとアジア生活雑貨店、菓子店などがユニットを組んで共同出店する店などが出店し、古家具や古道具のリメーク品、古物のリメークショップと照明作家とのコラボによる廃材を使った照明なども販売する。石井ビルでも入居している3店舗が、普段はアトリエを兼ねた教室などがアクセサリーやステンドグラス、モデルが1度だけ着用した洋服などをそろえる。
当日、2施設間でベロタクシーが運行され、川端地区と大名地区を古い街並みや路地裏を中心に街巡りしながら結ぶ。池田さんは「ものがあふれている時代に、もう一度古いものの良さ、大切さを知ってもらえれば」と話す。秋にも次回の開催を検討しているほか、今後街巡りも兼ねた古いもの市の開催も検討しているという。
開催時間は両施設共10時~16時。入場無料。