「はたらきたい!」をテーマにアジアの作品展-福岡アジア美術館が企画

最終コーナーでは、地元福岡で働人々を紹介した映像作品が紹介されている。

最終コーナーでは、地元福岡で働人々を紹介した映像作品が紹介されている。

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 福岡アジア美術館(福岡市博多区下川端町)7階のアジアギャラリーBで4月2日から、「はたらきたい!」と題したアジアの美術作品を題材にした展覧会が開催されている。

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 「自分の生きている社会と美術作品とのつながりを見いだせる作品展を」(学芸員の五十嵐理奈さん)と企画された同展。作品は1942年~2007年の中国やベトナム、台湾など、さまざまなアジア各国の絵画のほか、映像作品や彫刻作品計27点。

 会場には、社会主義の時代に労働を賛美する表現を用いた、生き生きとした労働しているものや迷いを抱えている作品、大量生産や大量消費の時代に疲弊する社会に警鐘をならす作品、ノスタルジックな休息を描いた作品などが並ぶ。

 最終コーナーでは、福岡で働くさまざまな職業の人々を紹介、登場した人がその次の人を紹介し、ひとつの輪を形成した映像作品も上映している。作品には、営業マンや居酒屋、アパレル関係者などの身近な職業や、博多人形師なども登場する。

 五十嵐さんは「自分が働いていることを問い直すきっかけになれば」と話し、「アジア美術が過去のものや形而上のものというとらえ方ではない、自分の生活の延長にあるものとしてとらえてもらえれば」とも。

 開館時間は10時~20時(入場は19時30分まで)。水曜休館。観覧料は一般=200円。6月9日まで。

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