25年ぶりの社殿改修が行われている住吉神社(福岡市博多区住吉3)で4月13日、昨年8月から始まった「式年遷宮」の最初の祭典となる「仮殿遷座祭」が行われる。
すでに工事は半年を超え、拝殿の改修は終了。真新しい朱色に塗りかえられ、瓦銅板葺と呼ばれる細かく波打った形の屋根がお目見えしている。今回は拝殿の奥の本殿の改修に入るため、ご神体を拝殿の中に作った仮殿に一時移す祭典。既に境内には仮の拝殿が完成しており、本殿の改修終了後までの拝観の場所となる。
寺院と違い移動の御開帳などはなく、絹垣と呼ばれる白い布でご神体を多い移動するため、外から様子を見ることはできないが、同社権禰宜(ねぎ)の高野維敦さんは「最も神聖なお祭りの一つで、祭典にかかわれるのは光栄。滞りなく修めたい」と話している。
祭典は20時からを予定。本殿改修後の来秋、再度ご神体を仮殿から本殿に移し「正遷座祭」が行われる。