見る・遊ぶ 学ぶ・知る

博多で「動き出す浮世絵展」 浮世絵300点超をデジタルアートで紹介

「藍」のブースで映し出される歌川国芳の「宮本武蔵の鯨退治」のデジタルアート

「藍」のブースで映し出される歌川国芳の「宮本武蔵の鯨退治」のデジタルアート

  • 2

  •  

 展覧会「動き出す浮世絵展 FUKUOKA」が現在、JR博多シティ9階「JR九州ホール」で開催されている。

「麗」のブースに映し出される「美人画」

[広告]

 葛飾北斎、歌川国芳、歌川広重などの江戸時代の浮世絵師の作品300点以上を元に、3DCGアニメーションやプロジェクションマッピングなどによりデジタルアートとして描き映像コンテンツで紹介する同展。2023年7月の名古屋開催を皮切りに、鹿児島、東京と巡回し、福岡は4会場目。国外では2024年4月に伊ミラノで開催し、現在、台北でも開催している。

 会場内は「眺(ながめ)」「藍(あい)」「麗(うるわし)」など9つのコンセプトに分け、大型スクリーンや床、天井からつるした幕に映像を映し出し作品を紹介。歌川国芳の「宮本武蔵の鯨退治」「相馬の古内裏(ふるだいり)」や、葛飾北斎の「冨獄三十六景 神奈川沖浪裏(ふがくさんじゅうろっけい かながわおきなみうら)」、歌川広重の「名所江戸百景 する賀てふ」など。各コンセプトの説明パネルや浮世絵の解説パネルも設ける。

 実物の浮世絵14点も展示し、歌川国芳の作品で、宮本武蔵が描かれた「美盾八競 晴嵐(みたてはっけい せいらん)」や「木曽街道六十九次之内 三戸野 美止野小太郎(きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち みどのこたろう)」など。実物の浮世絵を元に版を作り直して刷った復刻版の浮世絵14点も展示する。

 福岡会場では「筆がとらえた福岡の記憶」と題し、福岡にちなんだ実物の浮世絵も展示する。「玄海灘」が描かれた歌川貞秀の「西国名所之内(さいごくめいしょのうち) げん海なだ」や、筑後川を描いた二代歌川広重の「諸国六十八景 筑後 簗瀬(やなせ)」など。

 そのほか、「遊び絵」「戯画(ぎが)」をモチーフにした「浮世絵おみくじ魚釣り」や「浮世絵輪投げ」「浮世絵金魚ボール」「浮世絵穴落とし」などの触って遊べるコンテンツも設ける。

 グッズコーナーでは、「プリントクッキー」(972円)、アートマグネット「ポッピンを吹く女」(700円)、トートバッグ(2,200円)、「神奈川沖浪裏帯留め」(5,720円)、クリアファイル(全3種、各300円)、「3D立体切り絵」(1,650円)、マスキングテープ(550円)などを販売する。

 開催時間は10時~20時(入場は19時15分まで)。入場料は、大人=2,200円、こども(4歳~中学生)=900円、学生=1,800円、シニア(65歳以上)=1,900円、3歳以下入場無料。8月17日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース