今年一番の陽気に見舞われた福岡市で3月17日、ANAクラウンプラザホテル福岡(福岡市博多区博多駅前3)のカフェ横の公開空地に新しく設置されたソメイヨシノの若木がつぼみを開き始めた。
同ホテルで3月11日に行ったレストランイベントの際に鉢植えの状態で設置した桜の木は、同ホテルの公開空地「クラウンガーデン」のハウスウエディング用のカリヨンに2本、ほかにガーデン内にも2本設置されている。
ガーデンの裏手にも2006年に行われた和食のイベントをきっかけに3本の桜の若木を植えたが、現在は立派な幹の木に育っており、そちらも間もなく開花の見込み。設置された桜は幹も枝も細い若木だが、つぼみが少しずつ膨らみシンプルに咲く姿が人々の心を和ませている。同ホテル1階の「クラウンカフェ」、2階の「メザニンバー」からも桜を見ることができ、ケーキショップやラウンジでも桜のスイーツやカクテルなどを販売している。
同ホテル広報マネージャーの森川忍さんは「博多駅周辺は桜の木は少ない。ホテル利用客の方に限らず、気付いた方や通りがかりに寄っていただき、ホッとするような楽しみになれば」と話す。また同ホテルは2月28日に約7カ月にわたる改修工事を終え、グランドオープンを迎えたことから、「毎年の成長が楽しみ」と笑顔を見せる。今後、木の成長度合いを見ながら植樹を検討するという。
福岡管区気象台は、福岡市の桜の開花宣言を全国で最も早い13日に行った。同市では平年より13日早く、全国でも観測依頼歴代2位の早さだという。17日も福岡市の最高気温は23.5度と、今年一番の陽気となった。同ホテルでは開花に合わせて、18時~24時でライトアップを行う予定。