博多リバレイン、10周年前に600人規模の大規模防災訓練実施

非難する施設関係者ら。はしご車や放水訓練、懸垂降下による救助訓練など、約600人の大訓練となった。

非難する施設関係者ら。はしご車や放水訓練、懸垂降下による救助訓練など、約600人の大訓練となった。

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 大型複合商業施設、博多リバレイン(福岡市博多区下川端町)で2月23日、開業10周年を前に大規模な防災演習が行われ、施設関係者ら約600人が参加した。

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 同施設は開業前の1999年2月に大規模な訓練を行っており、開業後は初の大規模訓練となる。2005年3月の福岡県西方沖地震では、比較的新しい施設だったこともあり、大きな被害は出なかったが、開業10周年を迎えるのを機に、全事業所で一斉参加する防災演習の実施を決めた。

 参加したのはホテルオークラ福岡、イニミニマニモをはじめ、福岡アジア美術館、博多座、西日本シティ銀行博多支店、リバレイン通り商店街、リバレインオフィス、イーストサイトオフィス、御膳屋、博多リバレイン施設管理業者など約500人と、県警本部、博多警察署、博多消防署、地元の消防団ら約100人。福岡西方沖で大規模な地震が発生、火災が発生したとの想定で実施された。

 訓練では地震が発生したとの情報から、緊急通報、客らの避難誘導、安全確認や初期消火の訓練が行われ、施設関係者らが屋外へ避難。その後博多川沿いに避難した後、救護テントを張り負傷者の搬送や放水、オークラ6階とイニミニマニモ5階からそれぞれ負傷者を斜めロープ展張りによる救助訓練、懸垂降下による救助・脱出訓練などが行われた。

 上空にはヘリが飛び、けたたましいサイレンが館内に鳴り響き、はしご車やレスキュー車、救急車、消防車などが集結。通行人や近隣オフィスからも見物しており、懸垂降下が成功したときには避難者らから拍手も起こった。

 博多リバレイン共同防火管理協議会会長も務める同社の太田進二郎社長は、大規模訓練を無事に終え、「一般のお客さまがいる時は、安全とパニックの防止を取り入れていくかが課題。心は冷静に、行動は迅速にお互いが助け合ってもらいたい」と総括した。

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