キャナルシティ博多(福岡市博多区住吉1)シネマビルの「ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13」で1月24日、公開が始まったばかりの映画「劇場版 カンナさん大成功です!」の試写会が行われ、主演の山田優さん、監督の井上晃一さんが登壇した。
同作品は、自分の容姿にコンプレックスを抱える主人公が、全身整形で美人に変身し人生を変えるラブコメディー。原作は「白鳥麗子でございます」の作者、鈴木由美子さんの累計発行部数350万部を記録した同名コミック。2006年には韓国で映画化されており、今作が初主演となる山田さんを起用、再映画化。共演はほかに南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代さん、中別府葵さんら。監督は「ザ・ベストハウス123」などのテレビ番組やCMの演出家として活躍してきた井上晃一さん。
当日は福岡市内も雪が積もるこの冬一番の寒さだったが、劇場は満席に。拍手で迎えられ入場した山田さんは、劇中でも着用したピンクのワンピースで登場し、観覧に来ていた女子高生らからは歓喜の声が上がっていた。「(何度も福岡に来ていたが、当日の降雪について)雪の福岡にはびっくりした」と山田さん。
さらに山田さんは「(美人役だが、全身整形前のクセが抜けない)走り方やくしゃみなど細かい演技には気を使った」と話し、「(共演者とは)、他愛もない話や恋愛の話をするなどずっと3人でいていろいろ話したので、プライベートでも絆が深まり、その様子が映画に反映されていると思う」とも。井上監督も「8ミリフィルムやクレイアニメなど(の手法的なこと)もあるが、現場では3人は思った以上にのびのびと演技も豊かになっていった」とし、「寝る間もない時もあったが楽しかった」と、ロケが順調に進んだことも明らかにした。
同作品のエンディングテーマも手掛けた山田さんは「ありのままの自分でいることの大切さを、映画で伝えたかったことも少し似ていたので、自分の体験だったり感じたことだったり、台本を見返しながら書いた」と振り返った。
博多のファンには、「この映画を見てコンプレックスとかいやだなと思っていたことがもしかしたらちょっと克服できたり、明日から頑張ろうと思えたりする映画になっていたと思う。友だちと見に来てほしい」と作品をPRした。
同作品は、同館やユナイテッド・シネマ福岡など全国の劇場で上映中。