博多・住吉神社で横綱土俵入り-44年ぶり、風物詩に

改修が行われている拝殿。横綱の土俵入りに合わせて、朱色に塗りかえられた一部が公開される。

改修が行われている拝殿。横綱の土俵入りに合わせて、朱色に塗りかえられた一部が公開される。

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 11月9日から福岡国際センター(福岡市博多区築港本町)で始まる大相撲九州場所を前に、住吉神社(福岡市博多区住吉3)で同1日、横綱奉納土俵入りが行われる。同神社で横綱土俵入りが行われるのは、1964年の大鵬の土俵入り以来44年ぶりとなる。

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 同神社が相撲の神様である住吉大神を祭ることから、同神社では赤ちゃんの土俵入りや、少年相撲を奉納する例大祭などが行われるなど、相撲とのゆかりが深い。日本相撲協会に横綱免許授与が移るまでは、熊本の吉田司家によって授与式が執り行われており、48代横綱大鵬までは、授与後に同社を参拝、土俵入りを披露していた。

 現在は明治神宮や伊勢神宮など全国4カ所で横綱土俵入りを行っているが、来年以降の実施が決まれば全国で5番目。25年ぶりの社殿の改修「遷宮」も始まっており、これに合わせる形で、地元財界などで組織する同実行委員会が開催を決定、今後も同神社での風物詩にしていきたい考え。

 当日は、本殿前の石畳に奉納土俵入りのスペースを設ける。この日のために改装中の正面拝殿は一部工事幕が取り払われ、塗り替えられた朱色の社殿や、銅板葺の屋根を見ることができる。武蔵川理事長らが参加し、開会式典・神事の後、本殿前で両横綱の奉納土俵入りが行われる。2,000人の人出を見込む。

 同社権禰宜(ねぎ)の高野維敦さんは「九州で屋外での土俵入りを見られるのはなかなかない機会だと思うので、お子さんからお年寄りまで多くの方に見に来ていただければ。また、低迷している相撲人気の呼び戻しにもなってもらえれば」と話している。

 開催時間は12時30分~13時40分を予定。入場無料。

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