福岡市文化芸術振興財団(福岡市博多区中洲中島町)は8月27日から、インドネシア舞踊「ケチャ」のワークショップを市内3カ所の公民館などで行い、同30日に福岡アジア美術館(下川端町)で発表会を行う。
同財団は、福岡が文化芸術活動の拠点となるようネットワークづくりを推進し、広く市民の活動をサポートする目的で1999年に発足した。言葉や性別、年代を超えてコミュニケーションや表現する楽しみを発揮できるダンスの力を、各地域で継続的に生かしていくための仕組み作りを目指し、昨年から半年にわたってシンポジウムなどで研究を行ってきた「Dance Life Festival」の一環。
今回のワークショップは「地域や生活に根づいたアジアのコミュニティーダンス」(同財団の横山恭子さん)である「ケチャ」に決定。インドネシア・バリ島出身で、世界各地でケチャを中心としたダンスパフォーマンスなどの活動を行うイ・クトゥット・リノさんとイ・ニョマン・アドゥニャノさんの2人が講師を務める。先の募集で決まった、6歳~60代の参加者約70人も、同27日~29日にそれぞれワークショップを行い、30日に発表会を行う。
横山さんは「福岡で実際にケチャを見たり体験する機会は珍しいと思うので、一緒にやることで地域の活性化につながれば。また見ている人にも楽しさが伝われば」と話している。
発表会は福岡アジア美術館8階のあじびホールで15時ごろからを予定。入場無料。来年1月~3月にかけて、第2弾・第3弾のワークショップ、発表会とアーティスト公演も予定している。