グランド・ハイアット・福岡(福岡市博多区住吉1)で7月28日に開かれた映画「グーグーだって猫である」の会見で、主演の小泉今日子さんと犬童一心監督が来福し、映画についての心境を語った。
映画は、天才漫画家と、飼い猫のグーグーとの愛しい日々を描いた作品。東京都武蔵野市の吉祥寺駅周辺や井の頭公園でロケが行われた。原作は、少女漫画界の巨匠、大島弓子さんの同名自伝的人気エッセー漫画。「ジョゼと虎と魚たち」「眉山」などを手掛けた犬童監督が指揮を執る。共演は上野樹里さん、加瀬亮さん、お笑い芸人の森三中、平川地一丁目の林直次郎さんら。小泉さんは、細野晴臣さんとのデュエットで犬童監督作詞の主題歌も歌う。
会見で、互いの印象を聞かれた小泉さんは「乙女も少年も大人も男も女も、全部の年齢が住んでいる人」と印象を語ると、犬童監督も「40歳って、子どもが終わって大人になる、いわゆる節目だと思っていたけど、小泉さんはこれからさらにすごい女優になっていくのではと思った」と話した。
作品は2人とも以前から読んでいたといい、特に小泉さんは「幼少のころ姉が買ってきたのが最初で、言葉がとてもきれい。年に一度は読み返し、(作品を)30年間勉強してきました」と自信をのぞかせた。
見どころについては、「(原作の)大石さんの漫画を読んだ後は、自分の回りを肯定したくなる気持ちになる。この映画を見た人にも、世界はいいぞって思ってもらえれば」(犬童監督)、「40代でひとりで生きていく孤独を、回りの若い人や人間以外の小さな命、吉祥寺という街が元気づけてくれる。みんな生きていて、みんな幸せなんだって、共感してもらえれば」(小泉さん)と、ファンにメッセージを送った。
同作品は9月、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、ユナイテッド・シネマ福岡、KBCシネマほかで公開予定。
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