■機能性シャツが好調
博多阪急(福岡市博多区博多駅中央街)の紳士服
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売り場ではさまざまなクールビズ関連商品が並ぶ。「各メーカーが半そでシャツの追加生産を行うなど、今年はクールビズへの関心の高さがうかがえる」と紳士服担当の森川友貴さん
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。「今年はノーネクタイだけのクールビズではなく、素材やデザインにこだわった商品など、バリエーションが豊富になった」という。
形態安定加工の涼感素材シャツ(
6,930円)やヨーク裏部分の裏地がメッシュになったもの(9,765円)、ポロシャツ素材の吸水速乾シャツ(9,975
円)など素材に特徴のある半そでシャツが主流に。「アイロンの節電にもなる」とノーアイロン商品や「だらしなさが防止できる」と第1ボタンと第2ボタンの間にホックを付けた、ボタンをはずした際の襟の開け具合が調整できるシャツも人気という。
ボトムは、洗
濯機で洗えるスラックス(7,980円~)や汗での張り付きを防ぐひざ裏がステテコ仕様のものをそろえる。肌着では、色や柄が豊富なステテコの売り上げが好調で「細身のスーツが主流なので、表に響きにくい細いステテコが若い世代に人気」と森川さん。価格は2,940円からで「カラフルなデザインでそのまま部屋着にも使える」。
「駅ビルの立地から、東京出張の前に涼感素材のインナーや半袖シャツを買っていくる人も見られる」という。また、婦人雑貨売り場でも続々とクールビズ関連グッズが入荷。遮熱加工を施した日傘(5,250円~)や保冷剤を入れて巻くスカーフ(6,000円台~)などをそろえる。
■アイデアグッズが続々
東急ハンズ博多店(博多駅中央街)では、アイデア勝負
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の冷却グッズが並ぶ。管理担当の木下昭子さんのおすすめは「低反発冷却ジェルシート」。敷き布団の上に敷くシートで、寝る前に扇風機などでシートを冷やすと「クーラーいらずで(室温によるが)比較的朝までひんやり」と木下さん。枕用(
2,780円)、ハーフサイズ(6,980円
)、シングルサイズ(13,800円)をそろえる。
外出先での冷却グッズも続々。水を入れて使うミストファン「クイッククール」(
1,260円)やドリンクボトルとしても使える「ドリンクミスト」(1,987円)、服の上からスプレーして冷やす「ひんやりスプレーCOOO
L!」(1,050円)、水でぬらすと冷たくなるタオル(690円~)など。「外出先はもちろん、今年は節電志向で家の中で使う人も多いのでは」。
節電の意識は高いが、使っている電力が一体どのくらいなのか分からない人のために賢い商品も。コンセントに差し込むと、
1時間のワット数が測れる「エコワット」(2,940円)は「震災後、特に売れ行きが好調で節電への意識の高さがうかがえる」と
いう。
クールビズに合わせたオフィス向け商品も。デスクワーク中心の日はスリッパで快適に過ごしたい人のため、男性用の革製ビジネススリッパが登場。前から見ると革靴を履いているように見えるデザインで「急な来客にも対応できるのでは」と木下さん。そのほか、スーツの上着をイスにかけてもしわにならない、イスに引っかけるタイプのハンガー「チェアーハンガー服の神」(1,890円)やパソコンにつなげるUSB扇風機(1,575円)なども。「少しでもグッズを使って快適に過ごしていただければ」。――アイデア豊富な便利グッズの数々。年々、暑さは厳しさを増すが今年はできることから取り組んでいきたい。
取材・文/編集部 秋吉真由美
博多シティに「東急ハンズ」-「九州色」打ち出す品ぞろえに(博多経済新聞)