福岡・博多を中心に全国に25店舗を展開するラーメン店「一蘭」を運営する一蘭（福岡市博多区中洲5）は7月25日から、キャナルシティ店のみで提供している酸味の原料である「オスカランの実」の販売を始めた。

　同社は今年5月に初めて物販商品として「わた麺」とだしの「わソース」を発売。福岡県内限定で発売していることから、「特に県外のお客さまから問い合わせが多い」（新規事業担当の上和田幸希さん）と、地元のファンをはじめ、観光や出張で来福した利用客らを中心に購入者が広がっている。

　今回発売する商品は、醸造酢、カボス果汁、ダイダイ果汁などを原料としたかんきつ香りの酸味調味料「オスカランの実」で、2004年からキャナルシティ店のみでとんこつラーメンの隠し味として使われている。同社独自の酸味を架空の果実として、「昔、おばあちゃんが作ってくれた調味料（味）の懐かしさを表現し」（同）、家庭でも手軽に食べてもらいたいと、商品化した。

　ラーメンの隠し味のほか、ドリンクやドレッシング、ポン酢・南蛮漬けのたれとしてなどの用途のほか、「わソース」と合わせてバリエーションを増やした利用法も提案。「ご家庭のさまざまな料理とあわせてお召し上がりいただきたい商品」（同）。

　上和田さんは「おかげさまでおみやげ品3品の発売を行うことができた。どの商品も、高級な原料や希少な材料を使用し、手間暇をかけて仕上げた、職人の技や隠し味を凝縮しており、一蘭の美味しさの秘訣（ひけつ）をご家庭でもぜひご賞味いただきたい」と話す。

　現在、博多駅サンプラザ地下街店（博多駅前2）向かいの特設ブース「博多直売所」で先行販売している。価格は150ミリリットル＝800円 、500ミリリットル＝1,500円。営業時間は10時～22時。詳細は非公開ながら、来月にも新商品の発売を予定している。