博多経済新聞の上半期ヘッドラインニュースでは、2月に公開された映画「ヤッターマン」の九州合同記者会見をいち早く取り上げた記事がPV（ページビュー）ランキング1位に輝いた。ランキングは、今年1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュース約250本のPVを集計したもの。（カッコ内は掲載日）

1. 映画「ヤッターマン」公開で櫻井 翔さん、深田恭子さん来福（2/16）2. 映画「真夏のオリオン」－主演・玉木宏さん、監修・福井晴敏さんが来福（5/28）3. 「博多どんたく港まつり」にディズニー・キャラ－今年もパレード参加へ（4/7）4. どんたく前夜祭で第39代「ミス福岡」が決定－どんたくで初顔見せ（5/7）5. 「ソース二度づけ禁止」のくしカツ店、博多駅前に九州初出店（3/19）6. セントラーザ博多に博多区唯一の屋上ビアガーデン－好評「焼酎デー」も（5/8）7. 「そらモールFUKUOKA」－福岡空港にモール開業、全28店舗出店（1/27）8. 新幹線博多駅・東改札口リニューアル－店舗は博多織のイメージカラー採用（6/12）9. ゲイツに「ツタヤ」新店－タリーズコーヒー併設、周辺就業者ターゲットに（2/20）10. 新博多駅ビル開業に向け「博多デイトス」全面改装－今秋オープン目指す（1/13）

　上位を映画の記者会見が独占。今年最初にきわどい衣装で話題をさらった深田恭子さん、7月4日公開の映画「MW」の主演も務める玉木宏さんなどに熱い視線が集まった。一方昨年に引き続きどんたくに参加したディズニーパレードは、掲載日よりもパレード前日、当日にアクセスが大幅に伸びている。またGW直後に公開したミス福岡の発表にも多くの注目が集まったようだ。

　一方、博多の街の変化を追う動きにもアクセスが集中。新博多駅の骨組みが徐々に積み上がっていく中、工事現場を一望できるセントラーザのビアガーデン（6位）、一部改札が先行リニューアルした新幹線改札（8位）、5月半ばに営業を終了し、秋の大リニューアルに向けて工事中の博多デイトス（10位）。ほかにも山陽・九州新幹線名「さくら」の決定（11位）や、新駅に開設が決まった九大・FM福岡のサテライト、スゴカの導入も上位に食い込んでいる。

　増設案が支持された福岡空港では、国内線第2ターミナルにショッピングゾーン「そらモール」が開業（7位）。お土産のみならず福岡でも話題の店が集まったこともあり、空港利用者のほかに周辺住民らも利用しているようだ。6月には花畑牧場の生キャラメル「宮崎マンゴー」（12位）も発売され、話題を呼んだ。

　特徴的だったのは、中洲ゲイツにオープンしたツタヤ（9位）、駅東の開発を担う八仙閣（13位）、新築オフィスビルの苦戦が続く中、祇園町に復活したグルメシティ（15位）のトピックスなど、新規出店や大型開発の動向などの注目度の高さ。約7,000人を集めた「福岡アジアコレクション」（16位）ではその様子を伝える写真もアクセスが伸びた。

　7月に入った博多は、今年もいよいよ山笠がスタート。また今年後半には博多地区に5つものホテルの開業を控えている。正式アナウンスが待たれる博多郵便局の再開発も気になるところ。まちづくりの活動では秋にも2回目の社会実験を行う予定。景気の動向で大変革が停滞しないかが心配の種ではあるが、「天神」の点とは違った「博多」という面の街の特徴が生み出す街の動向に下半期も注目したい。