博多でオフィス家具リサイクルショップが盛況-不況で流通量増える

店舗の外にも所狭しとオフィス家具が並ぶ。商品はどれも新品価格の20%ほどの価格設定で、取材中も多くの客が出入りしていた。

店舗の外にも所狭しとオフィス家具が並ぶ。商品はどれも新品価格の20%ほどの価格設定で、取材中も多くの客が出入りしていた。

  • 0

  •  

 博多のオフィス街の中心に店舗を構えるオフィス家具リサイクルショップ「ありがとう屋 博多店」(福岡市博多区博多駅前3、TEL 0120-398-134)は現在、買い取りや販売量が右肩上がりで推移し、内装事業と合わせ小規模オフィス向けの販売が盛況だ。

[広告]

 同店は、オフィスの内装を一括でサポートするシモムラビジネスワークス(東京都千代田区)が手がける業態の一つ。博多店は2007年6月にオープン。先にオープンした福岡本店(南区)に次いで、オフィス街の中心部に店舗を構え、露出を増やす展開を行ってきた。現在は同店だけでも約100種類の片袖デスクやチェア、キャビネット、会議用テーブルなどをそろえ、店舗外にも展示している。

 昨秋以降の不況の中、支店都市福岡でもオフィスの規模縮小や閉鎖などが相次ぎ、流通量が増えたほか、レンタルオフィスや個人事業を起こす比較的小規模の事務所開設などが、特に今春から顕著に見られているという。

 こうした傾向について、同社の下村友二社長は「以前からリサイクル品を見直す傾向はあったが、特に昨今の不況で経済的に敏感になってきている。今では大手企業の利用も増えており、エコやもったいないという認識に少しでも役に立てれば」と話し、「福岡や地方のほうが物を大切にする意識は高く、今後急速に浸透していくと思う」との見解を示す。商品は新品価格の20%を基準に価格を設定している。

 福岡地区ブロック長の佐々木聖二さんも、博多の状況を「商品はかなり充実している状況で、問い合わせが増えるなど、非常にニーズが高くなってきているのを感じる。特に独立などの小規模なオフィスではコストの部分が非常に重要視されているので、CADを使った内装サービスなどとトータルで貢献できれば」と話す。毎月10日には「10日市」、早朝にも「朝市」などを設け、価格交渉などにも応じているという。

 博多店の営業時間は10時~19時。土曜・日曜・祝日定休。

ピックアップ

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース