10月26日に行われた2025明治安田J1リーグ第35節・アビスパ福岡対湘南ベルマーレ戦に力士・阿炎(あび)関が来場し、イベント企画が行われた。
アビスパ福岡のクラブ創設今年30周年を記念し、錣山(しころやま)部屋の力士・阿炎関が来場した。クラブ名としこ名の「アビ」つながりから、これまでファン・サポーターからコラボを希望する声が寄せられていたことがきっかけで、今回のコラボが実現したという。アビスパ福岡広報の長尾太志さんは「クラブ創設30周年のアビスパ福岡にとって阿炎関とのコラボは悲願だった。『いつかコラボを』と調整を続けて今回を迎えることができて大変喜ばしい」と話す。
スタジアム外周では、阿炎関が来場者とハイタッチとトークショーが行われた。イベント広場の一部にじゅうたんを敷き、阿炎関とアビスパマスコットキャラクターの「アビーくん」、錣山部屋の力士が両脇に立ち、じゅうたんの上を歩く来場者とハイタッチを交わした。阿炎関は「サッカーのTシャツを着ている方たちが意外と僕を知ってくれていて、うれしいと思った。中には今回のコラボ企画をクラブに推したと声を掛けてくれる方もいて、うれしかった」と話した。阿炎関は、試合前のピッチに登場しスタンドのファンに向けてあいさつ。呼出が両チーム名を「東、アビスパ福岡~アビスパ福岡 西、湘南ベルマーレ湘南ベルマ~レ」と呼び上げ、スタジアムを沸かせた。
トークショーでは、「昨年このイベントの話を頂いた際に自身の年齢が30歳で、アビスパも創立30周年だった。『アビ』同士で名前も近く、そこから応援させてもらっている」と話し、11月に始まる九州場所について、「九州場所は僕にとって験(げん)のいい場所で、あまり負け越したことがない。少し前に優勝もさせてもらっているので、今年も僕が頂くということで、応援のほど、よろしくお願いします」と呼びかけた。
長尾さんは今回のイベントを経て、「名前でつながった、このご縁を未来のアビスパ福岡にも届けていきたいし、日本のスポーツ界のさらなる発展につなげたい」と話す。
 試合は1-0でアビスパ福岡が勝利し、J1残留を決めた。