
「小西一珠喜(かずよし) 博多祇園山笠(やまかさ)きり絵展」が6月26日、「はかた伝統工芸館」(福岡市博多区博多駅前1)で始まった。
切り絵作家・小西一珠喜さんが「博多祇園山笠」をモチーフに制作した作品を展示する同展。小西さんは1958(昭和33)年長崎県生まれ。2002(平成14)年に博多祇園山笠を見たことをきっかけに、櫛田神社近くに活動拠点を移し、博多祇園山笠や博多の風景などをテーマにした切り絵を制作。2018(平成30)年に59歳で亡くなった。同館では、2015(平成27)年~2017(平成29)年に小西さんの個展を開催しており、小西さんが亡くなった後も作品を見たいという声が寄せられたことから、毎年、博多祇園山笠の時期に作品を展示している。
会場では、福岡市地下鉄「櫛田神社駅」コンコースのフラッグ装飾にも採用されている各流(ながれ)の水法被の切り絵や、舁(か)き山笠(やま)を担いでいる場面など、博多祇園山笠をモチーフにした切り絵の作品30点と博多の風景作品1点を展示する。小西さんの切り絵をデザインした手ぬぐいやポスター(以上1,100円)、扇子(2,420円)、はがき3枚セット(385円)などのグッズも販売する。
同館副館長の八田美穂子さんは「博多のリアルな山笠の風景を楽しめるので、見に来てもらえたら」と話す。
開催時間は10時~18時(最終日は15時まで)。水曜休館。入館無料。7月15日まで。