博多座(福岡市博多区下川端町)で来年3月に公演を行う花組トップスター・永久輝せあさんと、トップ娘役・星空美咲さんが11月28日、ホテルオークラ福岡で行われた取材会で意気込みを語った。
上演するのは、2007(平成19)年に当時の月組トップスター・瀬奈じゅんさんを中心とした月組で初演されたミュージカル「マジシャンの憂鬱(ゆううつ)」と、宝塚歌劇110周年、そして永久輝さんと星空さんの新トップコンビ率いる新生花組誕生を記念したレビュー「Jubilee(ジュビリー)」の2本立て。レビューは博多座バージョンとして、一部リニューアルして上演するという。
博多座への出演は2012(平成24)年以来となる永久輝さん。出演について、「12年前の当時、大変楽しかった思い出がたくさんあるので、今回博多座公演が決まった時は本当にうれしかった。いつかもう一度博多座に出られたらいいなと思っていたし、組のメンバーともよく話をしていた」と話す。公演のほかに「終演後や休演日に出かけて、おいしいものも満喫したい」と笑顔を見せた。
演目「マジシャンの憂鬱」について、永久輝さんは「シャンドールというマジシャンを演じるが、マジシャンという職業柄、一枚ベールをかぶっているような、そんな魅力がある。稽古を通して、この役に取り組むことが今からとても楽しみ」と話す。レビュー「Jubilee」について、星空さんは「今までの伝統的な宝塚らしさもありながら、現代的なところもある。見どころは中詰めの客席降り。博多のお客さまと交流を深められるのを楽しみにしている」と話す。
互いの存在について、永久輝さんは「毎朝あいさつをするが、どんな朝でも明るい。そんなところに、たくさん救われた。すごい勢いでいろいろなものにぶつかっていくのでハラハラすることもあるが、それが頼もしく思うし、心強くも思う」と話す。星空さんは「自分が不安な時に真っ先に永久輝さんを見てしまうが、どんな時も『大丈夫だよ』とおっしゃってくださっているように感じる。永久輝さんに信頼してもらえるように、これからも元気よく頑張っていきたい」と話した。
公演期間は3月8日~30日。チケットは、S席=1万2,500円、A席=9,300円、B席=6,700円、C席=4,000円。