古書店「ふるほん住吉」(福岡市博多区住吉4)がオープンして3カ月がたった。
福岡市在住のイラストレーター・山田全自動、ブロガー・Y氏として活動する山田孝之さんが4月26日にオープンした同店。オープンした経緯について山田さんは「昨年10月にChatGPTの最新版を使ったときに進化のスピードに驚いた。今後もAIを活用しながらイラストやライティングの仕事を最大限続けていこうと思ったが、それとは別にAIと関係ないようなこともやっておかないとまずいという危機感があった」と振り返る。「自分の興味のあることでできそうなことを考えたところ、周りに古本屋をやりながら仕事を両立している人がいて、自分で本のある空間を作ることに憧れもありチャレンジしてみようと思った」と話す。
約10坪の店内には、1970~80年代の本を中心に1960年代~2010年代の雑誌や漫画、文庫本、絵本、美術本など約1万2000冊と、カセットテープやCD、映画のパンフレット・ポストカード、マッチ箱など、本以外の商品を約3000点そろえる。山田さんは「店の色を出しつつも、ふらっと来た人が場違いだと思ってしまわないように、年代を偏らせず新しめの本もそろえている」と話す。店内の装飾やPOPは、山田さんと古本友達で古本にまつわる漫画やエッセーを執筆しているカラサキ・アユミさんが手がけた。店頭には山田さんとカラサキさんが交代で立つ。
山田さんは「古本屋に入るのは緊張すると思うが、なるべくそうならないように品ぞろえも雰囲気もつくっているので、ちょっと見てみるかという感じで気軽に来てもらえたら」と呼びかける。
営業時間は11時~18時30分。火曜定休。