「HOTEL IL PALAZZO(ホテル イル・パラッツォ)」(福岡市中央区春吉3)が2022年1月から行っていた改修を終え、10月1日にグランドオープンする。経営は「ワンファイブホテルズ」(同)。
「HOTEL IL PALAZZO」は、イタリア人建築家・アルド・ロッシさんとインテリアデザイナー・内田繁さんなどが手がけた1989(平成元)年開業のデザインホテル。今回の改修は、開業当初のテーマや理念を尊重し、「原点回帰」をテーマに「Re-Design」プロジェクトを進行した。ディレクションとデザインは、内田さんの理念を引き継ぐ内田デザイン研究所(東京都渋谷区)が担当。ロゴは、グラフィックデザイナーの田中一光さんが手がけた開業当時のデザインを復刻した。プロジェクトの総工費は約18億円。
客室数は15室増の77室。改修前はエントランスとレセプションだった2階に、天井高約4メートル・バルコニー付きの客室を新設するほか、3階から8階までを全面改装した。スランバーランド社のダブルクッションベッドを採用するほか、開業当時のデザインと配色から心地よさを再構築したソファやテーブルなどを置く。
地下1階の宴会場は、レセプションとバー、レストラン、サロンへ改修した。ラウンジ「EL DORADO(エル・ドラド)」には、新たにデザインしたテーブルやソファなど約130席を用意するほか、同ホテルにあったロッシさんデザインのバー「エル・ドラド」から移築したシンボル「ファサード」をラウンジ奥に置き、ファサードの手前には内田さんが手がけたインスタレーション作品「Dancing Water(ダンシングウォーター)」も置く。
ラウンジは宿泊者以外も利用可。朝食からディナータイムまではビュッフェ形式で食事(1,900円~)を提供し、21時からはバーラウンジとしてドリンク(800円~)を中心に用意する。19時からはホテル主催のガラディナーパーティーを開催し、フレンチベースのフルコース料理(1万6,500円~)を提供する。
客室料金は人工知能(AI)による変動制。ラウンジの営業時間は7時~翌3時。フルコース料理は要予約。宿泊・レストラン共予約は、同ホテルウェブサイトで受け付ける。