博多座で10月・11月に上演される「宝塚歌劇星組公演」に出演する専科の水美舞斗さん、星組の暁千星さん、舞空瞳さんが7月6日、福岡を訪れ意気込みを語った。
水美さんは2009(平成21)年の初舞台後花組に配属され、今年4月に専科へ異動した男役スター。暁さんは2012(平成24)年の初舞台後月組に配属され、昨年5月に星組へ組替えした男役スター。舞空さんは2016(平成28)年の初舞台後花組に配属。2019(平成31)年に星組へ組替えし、同年11月から星組トップ娘役に就任した。演目は、1937年にロンドンで初演され、宝塚歌劇では1987(昭和62)年に当時の月組トップスター・剣幸さんを中心とした月組で初演されたミュージカル「ME AND MY GIRL(ミーアンドマイガール)」。
物語は1930年代のロンドンを舞台に、下町で育った名門貴族の世継ぎの青年・ウイリアム(ビル)が一人前の紳士に成長するまでを、ビルの恋人・サリーとの恋物語を絡めて描き上げたロマンチックコメディー。博多座公演では、ビルと登場人物のジョン卿を水美さんと暁さんが役替わりで演じ、サリーを舞空さんが演じる。博多座での宝塚公演は2021年10月以来2年ぶりで、同作の博多座での上演は、2008(平成20)年に月組の霧矢大夢さん主演で上演して以来、15年ぶりとなる。
同作には過去に出演経験がある水美さんと暁さん。水美さんは「星組は私の中でパワフルなイメージが強いので、星組と花組のME AND MY GIRL、どんな違いがあるのかが楽しみの一つ。今からどのように作品を作り上げていくか、その過程がとても楽しみ」と話す。暁さんは当時について「全く舞台経験がなかったので、いろんなことに苦戦した。コメディーだが、作品を楽しむというより必死についていくという感じだった」と振り返り、「今回は楽しみながら、コメディーの世界観に自分も漬かって演じたい」と話す。水美さんとの共演について「専科に異動されてから、いつか共演させていただきたいと思っていた。こんなに早くご一緒できるのはとてもうれしい」と笑顔を見せる。
舞空さんは、演じるサリーについて「飛び切り明るい笑顔と、真っすぐにビルを思う心が印象的」と話し、「いざ挑戦するとなるといろんな壁が立ちはだかると思うが、サリーの飛び込んでいく勇気などを自分自身と重ねながら、思い切り飛び込んでいきたい。水美さんが演じるビルと、暁さんが演じるビル、それぞれの気持ちを全身で感じながら、一緒に生きていきたい」と意気込む。
公演期間は10月9日~11月2日。チケットはS席=1万2,500円、A席=9,300円、B席=6,700円、C席=4,000円。