博多座12月・1月公演ミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」に出演する森公美子さんが9月30日、福岡を訪れ公演について意気込みを語った。
原作はジョセフ・ハワードさん脚本の映画「天使にラブ・ソングを…」。ミュージカル版は、2009(平成21)年にロンドンのパレイディアム劇場で開幕し、日本では2014(平成26)年に帝国劇場で初上演した。博多座では2017(平成29)年1月に初上演され、今回は2020年に続いて3年ぶり、3度目の上演となる。今年は博多座開場以来初めて、大みそか・元日を休まずに上演するという。そのほか、東京・大阪・広島・愛知でも同ミュージカルの上演を行う。
物語は、破天荒なクラブ歌手・デロリスが殺人事件を目撃したことで、ギャングのボスでデロリスの元恋人・カーティスに命を狙われる。警察の指示でカトリック修道院にかくまってもらったデロリスは、修道院の聖歌隊の歌が下手なことを受け、聖歌隊の特訓に励むことになる。特訓を通して修道女たちと信頼関係が芽生える様子や、修道院と聖歌隊を巻き込んだ一大作戦の様子を描く。出演は、森公美子さん・朝夏まなとさん(デロリス・ヴァン・カルティエ)、石井一孝さん(警察官エディ)、大澄賢也さん・吉野圭吾さん(カーティス)、太川陽介さん(オハラ神父)、鳳蘭さん(修道院長)など。
初演からデロリスを演じ続けている森さん。作品と演じるキャラクターについて「デロリスはハチャメチャな役で、修道院に行くまではガムをかんで修道院長の話を聞いていたような人間。それがどんどん変わっていき、修道院にいた人たちも、デロリスによってどんどん変わっていく。人間同士が尊重し合って、どんどん高みを目指すという、よくできた作品だと思う」と話す。
長年同じ役を演じることについて「次はこうなると連想させるような芝居をしてはいけないと思っている。予定調和ではない芝居に常に自分を置いている」とし、同作についても「だからこそ、何回見ても新しい発見がある舞台になっていると思う。いろんな意味で楽しい作品になっている」と笑顔を見せる。
公演に向けて森さんは「年末年始は忙しい時期だと思うが、時間を見つけて足を運んでもらえたら。運んでもらった分だけの、いろんな熱いものをお渡しできると思っている」と呼びかけた。
公演期間は12月29日~来年1月4日。チケット料金はA席=1万5,000円、B席=9,500円、C席=5,500円。