久留米絣（かすり）を現代に合わせた製品として製作・販売する「TAKUMI Collection（タクミ コレクション）」（福岡市中央区草香江）が現在、博多阪急（福岡市博多区博多駅中央街）7階ステージ7-1で開催中のイベント「こだわりのギフトコレクション」に出展している。

「TAKUMI Collection」Babyシリーズ「もんぺっぺ」

　「TAKUMI Collection」は、色鮮やかな久留米絣に一目ぼれした代表・榎本敬子さんが2015（平成27）年に立ち上げた。「福岡を代表する伝統的工芸品の久留米絣は高額なものが多い。現代に合わせて普段の生活に使える気軽なもので久留米絣の良さを伝えたい」という思いで小物の製作・販売を始めたという。久留米絣は、丈夫で風通しがよく、ぬれても乾きやすい生地で、使えば使うほど肌になじみ柔らかくなるという。「TAKUMI Collection」では、久留米絣の柄にもこだわり、古典柄を現代風にアレンジして、柄の得意分野ごとに複数の織元と一緒に商品の開発を行っているという。

　博多阪急のイベントでは、「Baby（ベイビー）シリーズ」を中心に販売する。会場では、榎本さんが息子のおむつかぶれのために作ったという赤ちゃん用もんぺ「もんぺっぺ（箱付き）」（6,600円、70～90サイズ）、「ちょうちんブルマ（箱付き）」（5,280円、65～90サイズ）、「赤ちゃんのおさがりをママが使う」をコンセプトにした「2WAYスタイチーフ」（2,200円）など、各4色柄（紺アラレ×井桁、グレー小白玉、大玉ブルー、紅玉）の展開でセットでも使えるアイテムをそろえる。そのほか、「お母さんが赤ちゃんとおそろいでコーディネートできるように」シュシュやポーチなども用意する。

　榎本さんは「基本的にオンラインでの販売で、大量生産ができないため、『もんぺっぺ』は注文から約1カ月待ちの状態。今回は店頭販売のため在庫を用意した。この機会に、手に取って久留米絣の肌触りを体感してほしい」と話す。

　開催時間は10時～20時（最終日は18時まで）。6月28日まで。