三井ガーデンホテル福岡祇園(福岡市博多区博多駅前2)と三井ガーデンホテル福岡中洲(中洲5)が現在、宿泊客を対象に約半年後、手紙を届けるサービス「みらいポスト」を提供している。
両館の独自サービスとして1月11日から提供。提供は同ホテルズでは両館のみで、新型コロナウイルス感染症流行に伴い、旅行や交流の機会が制限される中で宿泊客に特別な体験を提供したいと始めたサービスという。
ホテルが用意した専用はがきにメッセージと宛名を記入し、フロントロビーに設置した専用の「みらいポスト」に投函する。手紙の預かりから発送までホテルが行い、約半年後に指定の宛先へ郵便で届ける。届ける日の指定はできない。
サービスを開始した当初は、誕生日や結婚記念日など、特別な日を迎える宿泊客の利用を想定していたが、実際はさまざまな目的で、性別や年齢を問わず幅広い層の宿泊客が興味を示してくれたという。「絵はがきのデザインが気に入ったため個人的に使いたい」「粋でいいサービスだ」といった声があるほか、フロントに設置した「みらいポスト」を見ている客に、ホテルスタッフから積極的に声をかけることが宿泊客とのコミュニケーションのきっかけにもなるという。
両館の同サービス担当者の柳田理恵さんは「旅行の思い出や大切な人とのひとときを、時間を超えて届けたい。このような時期だからこそ、旅の楽しみを思い出してもらえたら」と話す。
利用は無料で宿泊客のみ。当面はサービスの提供を続ける。