福岡市交通局が7月1日、同局が進める地下鉄七隈線延伸事業において、延伸区間に建設中の新駅の名称を「櫛田(くしだ)神社前駅」と発表し、併せて延伸に伴い増備する新車両の決定を発表した。
福岡市交通局は、地下鉄七隈線の天神南~博多の約1.4キロを延伸する事業を進めており、2022年度の開業を目指している。
天神南と博多を結ぶ新駅の名称は「櫛田神社前駅」(福岡市博多区祇園町)。櫛田神社は、「お櫛田さん」の愛称で市民に広く親しまれるほか、櫛田神社に奉納される「博多祇園山笠(やまかさ)」は、ユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、観光客をはじめ、多くの来訪者が訪れる場所であることから、利用者の利便性向上、地下鉄の利用促進につながることを期待し、駅名に選定した。
延伸に伴い増備する新車両の名称は「3000A系」。Aは「Advance」の頭文字とする。編成数は4編成(1編成当たり4両)。車両のエクステリアデザインは、延伸により福岡空港へつながるイメージとし、希望の未来を示す、広く澄んだ青空をイメージしたスカイブルーと、七隈線のラインカラーでもあり、西南部地域の山々の稜線(りょうせん)をイメージしたグリーンカラーを採用した。車内のインテリアは、博多織の五色献上色である紫、青、赤、黄、紺をイメージした座席や、「櫛田の銀杏」で有名なイチョウの木をイメージした、明るい木目柄を取り入れる。
新車両「3000A系」の運用は、2編成を今年の冬ごろ運用予定とし、残りの2編成は2022年度に搬入・運用開始予定とする。