西部ガスホールディングス(福岡市博多区千代1)が4月23日、グループ社員向けコワーキングスペース「THE THIRD ROOM 『ROVATA』(ザ サード ルーム ロバタ)」を本社ビル(千代1)1階にオープンした。
4月23日に行われた発表会であいさつする西部ガスホールディングス取締役常務執行役員の高山健司さん
同社グループのデジタル化の拠点として設立した、同社初のコワーキングスペース。施設名の「THE THIRD ROOM」はオフィスと家に次ぐ、第3の居心地の良い空間を意味する。「ROVATA」は火を囲むことでリラックスした状態になり、コミュニケーションが円滑になる心理的効果から名付け、同社らしく火に関連するブランドネームとした。
施設内は森の空間、木漏れ日をイメージし、リラックスできる、モチベーションが上がる空間をコンセプトにする。ソーシャルディスタンスの確保やプロテクトの設置、換気の動線の取れたレイアウトなど、新型コロナウイルス感染症にも対応する。
同社では、経営の重要課題の一つとしてデジタル化の推奨を挙げており、グループ全体の共創力の強化に取り組んでいる。同施設は、コロナ禍における柔軟な働き方、円滑なコミュニケーションの実現、デジタル化の定着に向けた教育の場という観点から設置を決定。多様な人材がおのおのの得意とする技術やノウハウを持ち寄ってプロジェクトが発展していく「協業」を中心とする。
同施設では多様な人材が集い、共に働くことで価値を創造する「共創」と、社員のデジタルリテラシー向上のため、会社の枠を超えグループ社員が共に学ぶ「共学」をコンセプトに掲げる。そのほか、雑談の場としての活用も推進し、休憩時の雑談からアドバイスやサポートの増加、良いアイデアが浮かぶような場となることを期待する。
西部ガスホールディングスの道永幸典社長は「これから当施設に関わる多くの方々がさまざまな刺激を受けて成長し、新たな価値が生まれる場になることを願う」と思いを語る。