博多織メーカー「鴛海(おしうみ)織物工場」(福岡市博多区下川端町3)のブランド「HAKATA JAPANが4月1日、ブランド設立20周年を迎えた。
1928(昭和3)年創業の博多織メーカー「鴛海織物工場」が、2000(平成12年)に立ち上げたブランド。博多織の生地を価値ある素材として世界に展開していこうと、洋服に合うバッグなどをニューヨークで発表し、ブランドデビューした。博多織をファッションやインテリアの素材と捉え、バッグや小物、アクセサリーなどオリジナル商品を展開し、現在は「博多リバレインモール」に直営店を構える。
「HAKATA JAPAN」は当初、博多織メーカー5社が担っていたが、現在は同社のみで展開している。商品は、サコッシュ(1万円)、名刺入れ(2,970円~9,350円)、テーブルセンター(大、2万7,500円)、「蒔絵(まきえ)献上マウスパッド」(紙箱入り2,750円、木箱入り3,300円)、ブローチ(3,300円~)などをそろえ、企業やデザイナーとのコラボ商品も展開している。
ブランド設立20周年を記念し、新しい博多土産になるような商品として五色献上の色をモチーフにしたお菓子「海の琥珀糖」(5色セット2,592円、ミックス1,620円)を数量限定で4月7日に販売を開始した。
鴛海伸夫社長は「約30年前に東京でフレンチカントリーをイメージした家具やインテリア雑貨などを扱う仕事の経験を経て、約20年前に『鴛海織物工場』へ復帰した。その時の『洋』の経験が『HAKATA JAPAN』の20年間に大きな役割を果たした」と話し、「これまでいろいろな企業や人の協力があって20年間やってこられたので、これからも協力しながらものづくりをしていきたい。博多織をこれからの生活にもっと親しんで使ってもらえるようになれば」と思いを語る。