キャナルシティ博多(福岡市博多区住吉1)で2月27日、「ソウゾウ」(東京都港区)がシェアサイクルサービス「メルチャリ」を福岡市内で始動すると発表した。
フリマアプリ「メルカリ」を運営する「メルカリ」(東京都港区)のグループ会社となる同社。同サービスは、「リアルの場」で個人のサービスを拡充するため展開するというオンデマンドシェアサイクルサービス。福岡市は第1弾都市として同日、サービスが始まった。
コンセプトは「みんなのメルチャリ」。「メルチャリ」専用の赤い自転車を、駐輪場の「ポート」で借りて戻す仕組み。ポート提供は現在、キャナルシティ博多やベイサイドプレイス博多など、福岡市内の商業施設やホテルなど20カ所以上に設置する。「メルチャリ」は約120台を用意する。ポートは個人宅や店舗の軒先なども登録を受け付け、スペースのシェアと個人や地域の参加型運営を目指すという。
同社によると、福岡市を選んだのは、同社のカスタマーサポート拠点があること、機能がコンパクトに整い、道が平たんで自転車で移動しやすく観光客も多いことなどが主な理由という。
サービス利用者は、スマートフォンに専用アプリをダウンロードし、アプリ内のマップに記載されている専用ポートで「メルチャリ」自転車を借り、利用後は専用ポートに返す。自転車の鍵の解除・施錠はアプリ内で発行されるQRコードで行う。対応アプリは現在iOS版のみ先行提供している。
利用料金は1分で4円。「メルチャリ」の利用や放置自転車の報告などによりマイルやメルカリポイント付与を行う。
「メルカリ」社長の小泉文明さんは「QRコードで簡単に利用できるので、まずは一回乗ってみてほしい、ポートの数も増やしていきたい」と意欲を見せる。
同社では今夏ごろまでにポートエリアの拡大と、約2000台の自転車設置を予定する。