仏壇・墓石などの販売を手がけ、寺社・文化財の施工・修復なども行う「はせがわ」(福岡市博多区上川端町)は、昨年11月1日にオープンした福岡本店の1周年に合わせ、寺院用の仏具展示を行っている。
3階の約185平方メートルの展示スペースには、大きいもので約180センチのもの卓(じょく)と呼ばれるものや花立、ろうそく台などの具足、香炉や台、大鏧(だいきん)など、普段の寺院の本堂などで使われる仏具、文化財の修復技術などを応用した朱色や黒に金の飾り、鳥や龍をあしらったものなど約20の仏具が展示されており、間近に見ることができる。
展示スペースでは、現在の時価は1億円を超えるという「プラチナの茶室」のほか、屋久杉の仏壇や大正時代の仏壇を修復した仏壇も展示。そのほか、人間国宝できり金師として活躍した江里佐代子さんの作品や、海外の要人にお土産に使われたという香盒(こうごう)などの展示も。週末の多い日には1日に200人ほど訪れる日もあり、「次第に美術品にも興味のある方にもお越しいただけるようになった」(同店広報担当の吉村恵美子さん)と話す。
同店では今後も展示スペースの入れ替えなどを随時行い、「展示スペースも美術品として普段目に触れられないようなものも発信できれば」(同)と話す。
営業時間は10時~18時30分。仏具の展示は今月26日まで。