博多の寺社をライトアップ-「御供所ライトアップウォーク」開催迫る

大博通り沿いに立つ東長寺の山門。消費電力は小型冷蔵庫と同等の約150ワット。

大博通り沿いに立つ東長寺の山門。消費電力は小型冷蔵庫と同等の約150ワット。

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 福岡市博多区に数々の伝統的な寺院が残る御供所地区で10月24日から、寺や庭園にライトアップを行う「御供所町ライトアップウォーク」が開催される。

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 同イベントは2006年に、福岡市都市景観賞20周年を記念事業の一環で、貴重な歴史的建造物と景観を持つ御供所地区をもっと多くの人に知ってもらおうとスタートし、今年で3回目となる。昨年の入場者は約9,000人で、今年は12,000人の来場を見込んでおり、入場者に配られるガイドブックも8ページ増やし増刷して準備している。

 昨年から総合監修に照明デザイナーの松下美紀さんを迎え、今年は「地球にやさしいライトアップ」を目指し、消費電力を抑えるために器具にLEDを採用するなど、高輝度・高効率の電飾を使用。さらにデザイン面からも、照らすポイントを工夫して少ない電力でのライトアップを行い、3寺院の使用電力の合計は昨年の13,100ワットから、約6割の7,500ワットに抑えた。

 また参加する電機メーカーも昨年から2社増え12社で行い、昨年とは全て違った場所を担当、各社の得意な手法で演出を行うという。同実行委員会の若松秀樹さんは「入口、中、奥とにぎやかさや静けさなどそれぞれの表情が楽しめる」と魅力を話す。

 今年新たに承天寺の開山堂もライトアップするほか、東長寺の六角堂や妙楽寺の開山堂など普段は立ち入ることの出来ない場所でもライトアップを行う。また「御供所地区の伝統文化をもっと知ってもらえれば」(若松さん)と、関わりの深い承天寺仏殿に、今年の博多祇園山笠で街を走り抜けた東流の舁(か)き山を舁き棒付きのまま展示するほか、承天寺前の通りに博多にゆかりのあるうどんやそばなどの屋台が並び、博多織や博多曲物などの伝統工芸品の展示販売も行われる。

 若松さんは「博多は大陸との交流で、最初に文化が入ってきた文化発祥の地。今も残る由緒ある街並みを、この機会に楽しんでもらえたら。初めての方は驚くはず」と話し、「今後もこのイベントを定着させていき、文化や歴史を感じてもらえれば」とも。

 開催時間は18時~21時(24日の承天寺方丈のみ20時30分まで)。入場料は500円(各会場共通、東長寺・承天寺前で販売)。前売り券は400円で、博多駅マイング・デイトス各インフォメーションや博多町家ふるさと館、チケットぴあ・ファミリーマートで23日まで販売する。中学生以下無料(要保護者同伴)。総合案内所は東長寺山門前に設ける。

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