「この通りは落書きが多い」「ここの駐輪場は分かりにくい」「もっと憩いの場所がほしい」――市民自ら街の課題を挙げ、自分たちで課題解決を図ることを目的としたサイト「LOCAL GOOD FUKUOKA(ローカルグッドフクオカ)」が5月12日、開設された。
市民の手で街の問題点を解決しようと始まったインターネット事業で、昨年6月に横浜市で取り組みが始まった。現在、北九州市と福岡市の3エリアで展開しており、「LOCAL GOOD FUKUOKA」は IT人材の育成事業などを展開するNPO法人「AIP」(福岡市博多区博多駅東1)が運営する。
「この通りは落書きが多い」「ここの駐輪場は分かりにくい」など、市民がツイッターなどで投稿した街の具体的な問題点をマップ上で閲覧できるページや、福岡市についてのさまざまなデータを公開しているページなどで構成。課題解決に向けたプロジェクトを紹介し、賛同した読者から資金を集める「クラウドファンディング」の機能も盛り込む。
データ提供などで福岡市も協力。毎月第1火曜には、「ローカルグッドステーション」と題して投稿者らがディスカッションできる場も設けるという。
AIPの事務局長・村上純志さんは「街のことを自分のことのように考える人を増やし、楽しく取り組めるきっかけになれば」と話す。