個性の異なる博多人形師2人の作品を展示-博多町家ふるさと館

着物や帯など、細部まで作り込まれた作品。手前の人形は菅原道真で、奥には能を題材とした人形が並ぶ。

着物や帯など、細部まで作り込まれた作品。手前の人形は菅原道真で、奥には能を題材とした人形が並ぶ。

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 博多町家ふるさと館(福岡市博多区冷泉町)で9月1日から、「博多伝統工芸の世界展」の第2弾として、同館で実演している伝統工芸士の博多人形師のうち2人の作品を展示している。会場は有料展示棟2階。

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 同展は、伝統工芸の実演が特徴の同館で、所属する伝統工芸士と直に話す機会を設け、その世界観をアピールしようと今年6月に第1弾を行い、博多独楽などを展示した。

 これに続くかたちで、博多人形師の世界を広く見てもらいたいと第2弾の開催が決定。益永栄喜さんと白水八仙さんの作品を公開。内閣総理大臣賞などを受賞した2人の代表作計8点を展示している。博多人形と言えば、美人ものと呼ばれる女性の人形を想像する人が多いが、歴史の人物の男ものという新しい取り組みの益永さんの作品と、江戸時代からの伝統である能物を題材とした2つの作品が隣同士に並ぶ。

 同館学芸員の松尾由美子さんは「(2人の作品は)当館ならではの展示。それぞれの魅力を引き立て合って分かりやすく見てもらえると思う。そこから一体一体の人形に興味を持ってもらえれば」と話す。

 開館時間は10時~18時。入場料は200円(小中学生は無料)。今月30日まで。27日13時30分からは、漫画家で館長の長谷川法世さんと人形師2人との談義が予定されている(15日までに要申し込み)。

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