はかた伝統工芸館(福岡市博多区上川端町)が4月7日、開館1周年を迎える。
同館は、博多織や博多人形をはじめとする福岡の伝統工芸品を展示、情報提供する施設として昨年4月7日に開館。1階はカフェ、企画展示、2階は常設展示で構成する。観光客を中心に3月31日時点で約6万4000人(目標8万人)が来場した。
現在、同館1階では1周年記念展「to the Next“N”exhibition ~新人・新作お披露目展~」を開催中。NEXT(次世代)とNEW(新しい)をテーマに、博多織の専門学校「博多織デベロップメントカレッジ」(博多駅南1)の卒業生や若手博多人形師など若手伝統工芸士による作品約30点を展示している。
2階の常設展示には1周年を記念し、メーン展示の博多人形として博多人形師・中村信喬(しんきょう)さんが手掛けた約70センチの新作「福の神」の常設展示も3月29日から始めた。大蔵流狂言「福の神」は、福の神の社に毎年お参りに来る者に大変感心し、楽しく謡って舞い、福を授けて神殿に帰っていく物語。「来館いただいた方に福が授かるようにと願いを込めて展示している」と木村誠館長。「『福の神』との記念撮影もできるので博多のパワースポットにお越しいただければ」
今後は伝統工芸士と交流ができるイベントなども毎月開催していくという。開館時間は10時~18時。入場無料。1階の1周年記念展は今月17日まで。