和菓子「鈴懸」、ふくぎん博多ビルに新本店-こだわりの喫茶室も

鈴懸新本店は、博多座向かいの5色ののれんが目印。

鈴懸新本店は、博多座向かいの5色ののれんが目印。

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 和菓子の老舗「鈴懸」(福岡市博多区下呉服町)は7月3日、本店をふくぎん博多ビル(博多区上川端町)に移転オープンする。新店舗では物販ゾーンのほかに新たに喫茶室を設け、博多の中心で和菓子や日本文化を発信していく構え。

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 1923年にオープンした同店は、創業から85年間、現代の暮らしに合った味とスタイルを和菓子に求め、新たな和菓子の和甘味世界を表現・提案してきた。現在は博多大丸・福岡岩田屋のほか、小倉コレットや新宿伊勢丹にも店舗を構える人気の和菓子店になった。1999年1月~2005年9月には、イムズ(中央区天神)地下1階で喫茶店を出店しており、女性を中心に好評を得ていたが、喫茶の復活を望む声も多く、満を持して本店での復活が決まった。

 新店舗の面積は51坪で、うち18.4坪が物販ゾーン、喫茶室は15.6坪となる。喫茶席の座席は31席で「いすやテーブルの高さから座り心地まで、居心地の良さにこだわった」(同社担当の重松美穂さん)の言葉通り、新本店立ち上げに際して、京都の染屋、輪島の漆器、陶芸家などのクリエーターやシェフが店の内装やのれん、店頭の花や器に至るまで徹底してこだわった。

 フードメニューは、しらたま(840円)、ぜんざい(950円)などのスタンダードな甘味から、カリーライス(950円)や旬野菜のスープセット(890円)などの食事メニューも提供する。

 物販ゾーンでは、約10メートルに及ぶ巨大なショーケースに、鈴乃○餅(すずのえんもち)、鈴乃最中といった人気の定番メニューから、四季折々のフルーツや野菜、穀物を使ったものまで常時約12種類の多彩な和菓子をそろえる。

 重松さんは「(新本店には)鈴懸のすべてが凝縮されている。お菓子や料理はもちろん、インテリアや花にいたるまで、ゆっくりした時間と空間を楽しんでほしい」と話す。

営業時間は9時~21時。元旦のみ休み。

福岡銀行、中洲川端に新ビル-博多支店もリニューアル(博多経済新聞)鈴懸

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