九州ビジュアルアーツ(福岡市博多区博多駅前3)で4月11日、映画「マイ・バック・ページ」の山下敦弘監督が特別講義を行った。
山下監督は1976(昭和51)年、愛知県出身。高校在学中より自主映画の制作を始める。代表作は「リンダ リンダ リンダ」「天然コケッコー」など。
講義には映像や音楽を学ぶ学生約50人が参加。監督が同作の撮影秘話や苦労などを話したほか、学生からの質問コーナーも。「原作を映画化することについて」の質問には「映画として面白くなるものを別に作り出すことが大事。原作と映画は別のものと捉えている」と監督。学生は「次回作で撮ってみたい役者」「将来に向けて学生のうちにしておくと良いこと」など次々に質問を投げかけ、監督の話に熱心に聞き入っていた。
同作の舞台は1960年代後半。理想に燃える若きジャーナリスト・沢田(妻夫木聡さん)と活動家(松山ケンイチさん)の2人の運命を描く。原作は映画評論や翻訳、エッセーなどを手がける川本三郎さんが自身のジャーナリスト時代をつづったノンフィクション。
5月28日よりユナイテッド・シネマキャナルシティ13などで公開。