博多百年町家で「山笠」テーマの絵画展-地元出身画伯作品

来場者には立石武泰さんが説明をしてくれる。写真は櫛田入りの油絵で、迫りくるような迫力が伝わってくる。

来場者には立石武泰さんが説明をしてくれる。写真は櫛田入りの油絵で、迫りくるような迫力が伝わってくる。

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 博多百年町家(福岡市博多区大博町)のギャラリーで7月1日より、博多出身の画伯、故・城戸久馬之進(くまのしん)さんの絵画展「山笠のあるけん博多たい!」が行われる。三男で画家の久務(ひさむ)さんが所有する久馬之進さんの作品を、同施設の立石武泰さんが借りて開催する。

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 久馬之進さんは「映画看板の神様」と呼ばれ、「荒野の七人」を手がけるなど映画広告業界で活躍した。40代後半から1993年の晩年までは、山笠など博多の祭りをテーマにした絵画200点以上を残した。今年1月の福岡女子商業高校とソウルの高校の国際交流でも、「筥崎宮玉せせり」や「十日えびす祭り」の徒詣り(かちまいり)の絵が親睦の場面で歓迎に使われている。

 山笠をテーマにしたギャラリーの開設は今年で3回目。昨年は山笠の若い衆のほか、関東の観光客などを中心に200人を超える人が訪れたという。同施設には6月18日に、福岡市の吉田市長が「聞きたかけん」と呼ばれる市長と市民の対話集会にも訪れたため、特別に山笠ギャラリーを展示。関係者をうならせたという。ギャラリーでは100号(130センチメートル×162センチ)で描かれた秘蔵の「追い山」や、光の描き方や躍動感あふれる油絵11点を並べ、立石さんが山笠や作品についての解説も行う。

 立石さんは「観光客や山笠を知らない方にはもちろん、地域の方々には写真展とは違った絵画で、山笠の魅力を再発見してほしい」と話す。

開廊時間は11時~20時。土曜定休。入場無料。

「伊藤小左衛門」をテーマに講話会-大浜公民館落成記念(博多経済新聞)切り絵師・小西一珠喜さんがギャラリー開設-櫛田神社前(博多経済新聞)城戸親子美術館はかた博物館

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